分類番号(ぶんるいばんごう)の最初の数字の意味は、このようになっています。
(分類表-1)

0→ 百科事典、年鑑、調べるための本。
1→ 道徳、神様やお寺の話。人間の生き方や考え方。
2→ 社会・歴史(むかしのできごと)、伝記・りっぱな人のはなし。土地や国の様子
3→ 社会、私たちの生活の本。
4→ 理科・算数。科学。昆虫。植物。動物。医学。
5→ 工業、機械のはなし、乗り物のはなし。じどうしゃ。
6→ 産業。交通。いろいろな仕事。
7→ 芸術。図工・音楽・体育・劇。
8→ ことば。国語・作文・漢字。言葉の辞典。
9→ 文学、童話・物語・詩歌・日記

←分類番号は、数字をそのまま読みます。 例えば、ラベルに「213」と 書いてあったら「にい、いち、さん」というぐあいです。

分類番号は、それぞれの数字が一つの意味を持っています。
「913」=(文学・日本・小説)=日本の小説という具合です。ですから、読み方も、「キューヒャクジュウサン」ではなく、「きゅう・いち・さん」となります。
NDCに替えて、教科別にまとめたいが…というお考えをお持ちの先生方がいらっしゃいます。教科でまとめると確かに便利な面もありますが、とくに最近の図書は、さまざまなテーマの要素を含むことが多くあり、ひとつの教科だけではくくれないケースが増えています。総合的な学習の時間に用いる図書なども、一つの教科でくくるには難しい図書が多くあります。
  また、学校教育も包括する大きな生涯学習の方向性の中で、土・日曜日などに生涯学習施設の公共図書館を利用する子どもたちが、図書館という「調べる・読書する」機能を余すことなく活用するためにも、学校の図書館だけの変則運営は好ましくありません。
  分類はNDCに従うことを、お考えください。

著者記号は、一般的には編・著者の頭文字を取りますが、百科事典、年鑑、などは書名の頭文字を取ります。伝記は被伝者(書かれている人のこと)の頭文字を取ります。絵本は分類の記号に「E」を取った場合、絵作家の頭文字を取ります。著者記号は取らないこともあります。
  著者記号の表記を、カタカナにするかローマ字にするかは、図書館によって違いますが、(目録カードのよみを、どの表記にしているかでほぼ決まります。)最近は、電算化された図書のデータの関係もあって、カタカナ表記がほとんどです。
  日本人の著者には、ひらがなを使い、外国人の著者の場合にはカタカナを使うということをしている学校もありますが、利用者である子どもたちには、混乱のもとです。どちらかに統一しましょう。

巻冊記号(かんさつきごう)は、同じ本が何冊もあるときの並べる順序や、シリーズの図書の何番目かを表すのに必要な情報になります。その図書が上・中・下の3巻から成り立っているときは1・2・3のように書きます。複本(ふくほん)といって、同じ本が何冊もあるときの記号には、例えば、同じ図書が三冊あるときは、最初の一冊には何も表示せず、二冊目からア・イ・ウやa・b・c等の記号で表すのが一般的です。

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